spozai’s blog(スポーツ・子育て・人材育成)

スポーツの話題、子育て、人材育成

どういう対応をしますか?

これは、息子と同じ小学校の同級生の子のお話です。

その子は、昔から運動神経がよく、運動会でも、マラソン大会でも、小さい時から、小学校4年生のころまで、何をしても一番でした。

その子の家族も、周囲の方たちも、その子に、また一番だろうねと期待したり、一番、頑張ってねと言っていました。

その子も、それが当たり前のようになっていました。

ところが、小学生の5年生くらいから、周囲の子たちの成長の伸びがあったり、マラソンの距離が伸びてくると、一番になれなくなってくることが増えてきました。

そうなったとき、その子は、どういう行動をとったと思いますか?


結果、その子は、マラソン大会の時にケガをしたり、風邪をひいたりするようになったのです。

休んだり、途中で棄権したりして、負ける自分を回避するようになったのです。練習でも、最後まで走らなくなってしまいました。


そうしたとき親御さんは、どうしたと思いますか?

今まで頑張って1番になれと言ってきましたが、今度は、何番でもいいから最後まで頑張って走ってとか、休まないでとなったのです。

この子の行動は、親の高すぎる期待を下げさせようとしたしたことに繋がります。

また、この子は、失敗を繰り返して、臆病になってしまっていることもあると思います。
一生懸命頑張って最後まで走った方がいいことはわかっていても、「自分にはできっこない」「やって負けるのは惨めだ」と考えて、適切な方法よりも、安易な逃げ出すという不適切な行動に走ったのだと思います。


では、こんな子に、どんな対応をしたらいいのでしょうか?


この子は、やりきらないことを不適切だということは、わかっています。だから、最後まで走ったり、休んで逃げないほうがいいことも、わかっていると思います。実際、途中でやめたあとには、ふさぎ込んだりもしています。
でも、自分には、無理だという若干投げやりになっているところがあると思います。

そういう時は、見落としがちなその子の適切な行動(笑顔、努力、気遣い等)に、注目してあげることが大切です。ただ、その子だけに適切な行動に注目をあたえることは、その子を低く扱ってしまうことになるので、ほかの子のにも同じように対応することがも大切です。


ある子に、サッカーの試合で、シュートをしたことを、よくシュートしたなあと言ったら、どうせ俺は、たまにしかシュートできませんよって言った子がいます。本当にそう思っていても、ほかの子の同じような適切な行為にも注目をしていないと、その子を低く扱ったことになってしまいます。

ちょっと事例がわかりにくいですかね?

でも、やってできないのは惨めだとか投げやりになっている子には、そのやらなかった逃げていることにたいして注目を与えるのでなく、正しい行為に注目をしていってあげることが、大切だと思います。